中華人民共和国駐日本国大使館のXは12月13日、いわゆる「南京大虐殺」を祈念する日であると掲載しました。この記事は、在日本中国大使館が去年から突如投稿をはじめ、今年で2回目となります。昨年は、南京の真実国民運動および国際歴史論戦研究所の連名で抗議文を発出しました。中国大使館はそれに対しては何ら応答しませんでした。
昨年は、”1937年12月13日、残忍な南京大虐殺が起きました。今日は、画像を添付し、南京大虐殺犠牲者国家追悼日です。”と記載された記事1件の掲載でしたが、今年は日本語、中国語両文で”2025年12月13日は12回目の南京大虐殺犠牲者国家追悼日である”と触れるだけでなく、極東国際軍事裁判の南京法廷で谷寿夫に対して有罪判決を下し、1947年に銃殺刑に処されたと、あたかも南京事件が軍事法廷で認定された事実であるかのように記載されています。
しかし、谷は、南京軍事法廷で次のように発言し、虐殺を明確に否定しています。
・谷寿夫の弁明
(一)、(谷の)部隊は入城後、中華門一帯に駐屯し、十二月二十一日にすべて蕪湖に移動した。当時中華門一帯は激戦によって住民はすべて避難しており、虐殺の対象となるような者はいなかった。そのうえ被害者はみな、日本軍の部隊番号を指摘できていない。ゆえに虐殺事件は中島・末松およびその他の部隊が責任を負っているのである。犯罪行為調査表にも「中島(中島今朝吾 )」の字句が多く載せられているのは、被告と関係がないことを示している。
( 二 ) (谷の)所属部隊は軍規厳正でいまだ一人も殺害していないことを保証できる」。(中略)「被告所属の参謀長下野一霍・旅団長坂井徳太郎・柳川部隊参謀長田辺盛武・高級参謀藤本鉄熊などの召喚訊問を要請したい。そうすれば明瞭となろう。
( 三 ) 本事件の証拠はすべて偽造であり、罪を論ずる根拠となすには不十分である」
引用 井上久士訳『南京事件資料集 2中国関係資料編』p297~306)1947年3月10日
「国防部戦犯裁判軍事法廷の戦犯谷壽夫に対する判決書」
複数のXの記事は文章と共に動画や写真が添えられ、より信憑性を高める演出が施されています。
また、現在の日中関係をみてか、日本の右翼勢力が歴史を逆行させるなと外交部報道官の発言を引用し、日本が軍国主義は全人類の敵であると結んでいます。
他の国に駐箚する中国大使館は同趣旨のポストを行っておらず、日本国内へ向けたプロパガンダと認識できるでしょう。
(12月15日 14:00追記)
12月13日20時38分(日本時間)、在フランス中国大使館も「We will never forget 300000」と表記して南京事件を取り扱いました。
(12月15日 21:00追記)
追加調査の結果、以下の中国の在外公館でも、南京事件に関する記述が掲載されていました。
- 在ドイツ中国大使館
「We will never forget 300000」および、南京で追悼式典が行われたことを報じる記事 - 在アメリカ合衆国中国大使館
Facobookに「We will never forget 300000」他1件
Xの投稿に米国駐箚中国大使が追悼式典の様子を掲載し、大使館は引用して掲載 - イギリス駐箚中国大使
「We will never forget 300000」投稿し、大使館が引用
その他
(引用)2025年の在日本中国大使館によるXの記事
2025年12月13日是第十二个南京大屠杀死难者国家公祭日。
2025年12月13日は、12回目の南京大虐殺犠牲者国家追悼日である。
中国抗日战争和世界反法西斯战争胜利后,为惩处日本侵略者反人类的战争罪行,中、苏、美、英、法、荷、加拿大、澳大利亚、新西兰、印度、菲律宾等11个国家,在东京组成“远东国际军事法庭”,对28名甲级战犯进行审判。同时,在中国南京也组织了“国防部审判战犯军事法庭”。两个法庭均对南京大屠杀进行专案
中国抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利後、日本の侵略者による反人類的な戦争犯罪を処罰するため、中、ソ、米、英、仏、蘭、加、豪、ニュージーランド、印、比の11カ国が東京に「極東国際軍事裁判法廷」を設置し、A級戦犯28人を裁いた。これと並行して、中国の南京でも「国防部審判戦犯軍事法廷」が
1947年2月6日至8日,南京“审判战犯军事法庭”对谷寿夫进行三天公审。判决书记载,“被告与各会攻将领,率部陷我首都后,共同纵兵肆虐,遭戳者达数十万众。更以剖腹、枭首、轮奸、活焚之残酷行为,加诸徒手民众迂夫无辜妇孺、穷凶极恶,无与伦比。不仅为人类文明之重大污点,即揆其心术之险恶,手段之毒辣
1947年2月6日から8日にかけて、南京の「国防部審判戦犯軍事法廷」は谷寿夫に対し3日間の公開裁判を行った。判決書によれば、「被告は各方面の攻撃部隊の将校と共に、当時の首都・南京を陥落した後、残虐の限りを尽くし、殺害された者は数十万人に及んだ。さらに徒手空拳の民衆や何の罪もない婦女子に対
外交部发言人:我们绝不允许日本右翼势力开历史倒车,绝不允许外部势力染指中国台湾地区,绝不允许日本军国主义死灰复燃。日本军国主义是全世界人民的公敌。
外交部報道官:日本の右翼勢力が歴史を逆行させることを決して許さず、外部勢力が中国の台湾地区に干渉することも、日本の軍国主義が再燃することも許さない。日本の軍国主義は全人類の公敵だ。

