新しい歴史教科書をつくる会の機関誌『史』11月号が笠原十九司氏の「南京事件 新版」を批判しています。筆者は南京事件研究家の阿羅健一氏です。
それによれば笠原氏の主張は、日本海軍が8月15日に南京を空爆して南京事件が始まり、日本軍は補給態勢不十分なため戦時国際法に反し民家に入って略奪し、さらに戦時国際法に反し追撃戦と包囲戦を行い中国兵を殺傷、軍民22万人ほどの犠牲者がもたらされた、というものです。
その指摘に対し阿羅氏は、攻撃が始まったのは8月13日の中国軍の攻撃からで、日本の師団は輜重連隊を持って十分な補給を行っており、勝利を収めるため追撃戦と包囲戦を行ったもので、軍隊が敵を鏖殺することは当然のことで戦時国際法に反するものではない、と反論しています。
また、日本兵は夏服のまま南京を目指したとか、南京には17名の憲兵しかいなかったという笠原氏の指摘に対しても、日本兵は出征するときから冬服を持っており、50名以上の憲兵が戦闘部隊とともに南京に入り数百名の補助憲兵を指揮した、と反論しています。
笠原氏は南京事件を主張する第一人者であり、その代表的著作の「南京事件 新版」が徹底的に論破されたことは南京事件肯定派の敗北を意味しており、外務省ホームページや教科書検定に影響を与えるのではないかと見られます。
