リッグの「ジャパンズ・ホロコースト」への批判は「『ジャパンズ・ホロコースト』の正体」(ハート出版)として一冊の本となり、刊行されたいま執筆した十九名の研究者たちはどのような感想を持っているか、その報告会が8月11日と9月19日に開かれました。
9月19日に開かれた「歴史図書に関する報告会 『ジャパンズ・ホロコースト』の正体と歴史戦の課題」と題する報告会は、参議院議員会館の大講堂で開かれ、南京事件も取りあげられました。
執筆者のひとり阿羅健一氏はリッグを、昭和12年に起きた北京の戦いと上海の戦いが区別できず、昭和天皇は南京事件を評価していると記述し、日本の歴史を知らなさすぎる、と指摘しました。またリッグの使用した一次史料はテンパーレーとラーベのものだけで、それらがプロパガンダ文書であることを言及せず引用していることから「ジャパンズ・ホロコースト」は歴史書といえない、とも指摘しています。
おなじ池田悠氏は、つまるところ南京事件はアメリカの宣教師によるプロパガンダである、と指摘しています。また、日本の南京事件研究者は宣教師の文書の都合の悪い箇所を翻訳せず、しかもそれは宣教師が中国軍と一体となっていることを証明する重要な個所である、と批判しています。
