ブライアン・マーク・リッグの「ジャパンズホロコースト」は、日本軍がアジア各地で3000万人を殺戮し、南京でも多数を虐殺したと主張しました。荒唐無稽な内容ですが、そのままにすれば「南京事件」や「慰安婦強制説」の二の舞になる恐れがあるため、十九人の日米加の研究家が集まり反論することになり、戦争プロパガンダ研究会が結成され、研究発表会が始まりました。研究発表は一年余り続けられ、この度一冊の本にまとめられました。「『ジャパンズホロコースト』の正体」と題し、ハート出版から刊行され、ラムザイヤー教授やモーガン教授たち日本生まれでない五人も参加し、広い視野からの反論本となっています。
ブライアン・マーク・リッグがあげるなかで南京事件は中心的な地位を占め、リッグは南京の虐殺祈念館を訪れ、その写真も載せています。そのため南京事件については三人の研究家が取りくみました。「ジャパンズホロコースト」には多数の写真が証拠として掲載されていますが、溝口郁夫氏はそれら写真を追いすべての写真が南京事件と関係ないことを明らかにしました。池田悠氏はアメリカの宣教師が南京事件をつくりあげた実態とその動機をあらためて描きました。またリッグは、南京事件は7月の上海から始まり、蘇州などで繰り広げられ、南京まで続いたと主張していますが、阿羅健一氏はそれら主張がどれも根拠のないことを資料をあげて実証しています。
