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改めて読み返す東京裁判の中での「南京事件」

 本年になって早々、阿羅健一氏の『謎解き「南京事件」-東京裁判に証言を検証する』(PHP研究所 2014年]なる本が出版された。「南京事件」はつくられた幻の事件であることは今日では広く一般の人にも知られるところとなった。昨年4月10日、衆議院で中山成彬議員がそのことを明確に指摘し、政府においてもそのことを認めたと言わざるをえない。

 「南京事件」が虚構の事件であることは、亜細亜大学教授東中野修道氏らの功績が大きいが、このような現時点において、改めて「南京事件」の創作をした東京裁判の審議を見返してみると、言葉は不謹慎であるが、漫画のような面白さがある。そのことを描いたのが本書である。

 人口20万人の南京市でどうして30万人殺すことができるのかという疑問の発言は、この裁判の反証の段階ですでに出ている。

 日中戦争で、国民党政府とドイツとのつながりにも詳しい阿羅氏は広汎な知識を使って、適時、事件の推移や政治の変動について縦横に解説してくれており、いっきょに読ませてくれる。お読みになることをお奨めする。

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