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自らの敵を認識せよ(古賀俊昭)

 南京事件はなかった、大虐殺は大嘘、これで決着がついている問題だと思っていました。しかし中共はあったということで決着したつもりでいるわけです。なぜこういうことになったのか。

 私たちは、平成5年の宮沢内閣での河野談話、平成7年・戦後50周年の村山首相談話、更には昭和57年の報道機関の誤報が招いた教科書問題をめぐる検定基準への近隣諸国条項の追加、こういったことが歴代の自民党内閣の下で、日本を自縛してきた、歴史観を歪めてきた、ということを共通の認識として持っていると思います。しかしもう一つの重大な原因は、40年前の昭和47年、日中の国交開始に伴って田中角栄が訪中をし、日中共同声明に調印をしたことです。

 この中には実は、日本側は過去の戦争において、中国国民に重大な損害を与えたことについて責任を痛感し、深く反省するとあります。しかも台湾を放棄し、ポツダム宣言第8項に基づく立場を中華人民共和国に認めるということを書いてあります。しかし中華人民共和国は、日本が大東亜戦争を終えて4年後に出来た国です。中共が「南京事件」当時、存在もしていなかった国がポツダム宣言に参加した当事国であると、田中角栄は認めてしまったわけです。このことがそれ以後の日本の外交を大きく歪めてきたということに我々は気がつかなければなりません。

 日中の国交樹立40年ということでさまざまな行事が考えられていますが、そもそもの間違いはニクソンの訪中に刺激をされ、功名心から共同声明の調印を焦った田中角栄によってこういった重大な間違いを犯し、結果、中共が日本を「南京事件」はあったといって強圧してくることになったのです。そして日本のODA等によって約7兆円のお金を貢いで世界の軍事大国にしてしまった。我々は一体何をやっていたのか。日本外交の大失策は、日本の中共への隷従を固定化してしまったのです。

 敵は何なのかという認識能力をなくしたらその生物は滅びます。我々はこの河村名古屋市長の発言を契機として、しっかりと敵を認識する必要があります。それから歴史の事実というものを、また戦後の日本の外交が、未だ病み上がりであることを再認識するべきだと思います。
河村市長の勇気ある発言は断固として支持しなくてなりません。石原都知事も記者会見で、「河村発言をどう思うか」と聞かれ、「僕も同感だ、支持をする」と言いました。これは極めて常識的で当然だったと思います。我々はこういった一つの事件を契機に、自らの歴史認識についてもう一度検証しながら、自らの敵を認識していかなければならないのです。


(平成24年3月6日国民集会での発言 古賀俊昭)


  

   

2 thoughts on “自らの敵を認識せよ(古賀俊昭)

  1. 国有地を中国に売却反対!

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    ★ 3/4 まで延長されました! ★
    【2013年 3/4 まで 】名古屋の国有地を「中国総領事館」に売却する事に反対する署名
    http://www.shomei.tv/project-1648.html
    名古屋中国総領事館に、国有地・名城住宅跡地(約三千坪)を売却する事に反対する署名、1139名不足しています。
    http://www.shomei.tv/project-1648.html
    まだの方、是非ご協力をお願いします。拡散希望です。

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