「問題とされている2月20日の会談について」
2月20日(月)午前9時30分、南京市より中国共産党南京市委員会常務委員、南京市副市長劉志偉氏、以下総勢8名の方々が名古屋市役所を訪れ、河村市長と会談をおこなった。なお、本席には、8日に南京市を訪れた私、山本久樹名古屋市議、桜井治幸元名古屋市議の三名も同席した。
主なやりとりは、以下の通りである。
〔河村市長発言〕
・死んだ父の関係で、南京とは深い縁がある。自分の父は、ちょうど南京で終戦を迎えた。そして、南京市にある棲霞寺にしばらく滞在した。棲霞寺で南京の人々に大変温かいもてなしを受けて、無事帰国した。
・私の父はよく「おまえが生きているのは南京の人々のおかげだ」と言っていた。父はお礼に棲霞寺の裏に桜を1000本植えた。
・いわゆる南京事件と言われるのは昭和12年のできごとだが、もし8年前に南京事件があったとしたら、南京の人がなぜ日本の軍隊に優しくしてくれたか理解できない。
・南京事件というのはなかったのではないかと。通常の戦闘行為はあった、あって残念だが。 真の日中友好のためには真実を明らかにしないと、トゲが刺さったようなものでうまくいかない。
・一度、南京で討論会を開いてほしい。南京の人に感謝しているので、そういうことを言っている。
〔劉常務委員の発言〕
・日中国交正常化40周年という記念すべき年に、名古屋を訪問できて光栄である。
・中国には四十にして惑わず、という言葉がある。両国の関係もこのようになると思っている。
・南京市民は平和を愛している。憎しみのためではなく、平和のために歴史を学んでいることを強調したい。
・これまでの34年を大切にして、交流を拡大したい。そうすれば両市民の生活が豊かになる。
なお、この時の会談の様子は、「UP!- 名古屋テレビ【メ~テレ】、http://www.nagoyatv.com/up/」でご覧頂けます。
この20日の訪問団の中には、私が8日の日に会った人も複数いたし、前日の歓迎会の席上、名古屋市当局から明日の会談で市長から南京事件についての話しがあるかもしれない、ということも伝えられている。外交関係上も全く問題はないと言わざるを得ないのである。
基本的に友好的なムードであったし、お互いに自分の意見を押しつけるというものではなかった。
また、市長の発言も、友好促進のために「ノドのトゲを抜こう」(河村市長)との思いでなされたものであり、にこやかなうちに会談も終了している。
市長はあくまで、お互いに意見の違いがあるので議論しよう、と言ったに過ぎない。一体なにが問題なのか私にはわからない。