私の信念とする行動原理の一つは、政治家の評価基準に関するものです。
賢い有権者になるためには、所属政党や派閥に関係なく、「良いことをした政治家は褒め、悪いことをした政治家は批判する」というシンプルな原理でいくべきです。ところで、私は今、渡部昇一先生を代表とする「南京の真実国民運動」の副代表として、河村発言を日本の戦後体制打破に生かすべく微力を顧みず必死で取り組んでいるところなのですが、その立場から、今最も評価すべき現職の国会議員は、自民党の片山さつき議員です。
というのは、片山議員は、私が事務局長をつとめている「南京検証の会」が胡錦涛に出した5項目の公開質問状をネットで読んで下さり、河村市長に対するメディアのバッシングが始まるとすぐに、河村市長に激励の電話をかけ、ご自身の見解をブログにお書きになりました。こういう素早い行動をとった現職議員を他に知りません。その意味で、片山議員には大変感謝しています。
片山さつき議員のことを持ち出したのは、自由社から『女性宰相待望論』という本が最近出たことと関わりがあるからです。この本には、9人の女性国会議員が取り上げられています。本のカバーには、安倍晋三元総理が「我が国初の女性宰相は必ずこの9人の中から出る」と書いておられます。自由社といえば、私ども「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書を出している出版社です。ついでに言えば、その出版記念パーティーが4月24日夜7時からホテルオークラであります。9人の「候補」全員が顔をそろえます。
さて、話をもとに戻しますが、片山さつきさんは当然その9人の中に入っているだろうと思っていたところ、はずれていました。私なりに多少事情を調べましたが、それぞれ当事者の名誉に関わることなので、ここには書きません。しかし、つくる会の会員の中には、片山議員の「南京」問題の勇気ある行動を知っていて、9人に入らないのはおかしい、という人がいます。9人の方々はなるほど立派な方々で、編者の見識に脱帽しますが、かといって片山議員が遜色あるとは全く思いません。それで、片山議員のことを書いたのです。
世の中には偶然ということがあるもので、つくる会東京支部の会員・空花正人さんが、メールで次のことを知らせてくれました。空花さんのメールから引用します。
<本日(13日)参議院議員会館で「河村たかし南京発言支援国民運動」の賛同依頼文書を配布し終え、ロビー玄関から出ようとした際、たまたま件の片山氏がいました。知らぬ顔をして通り過ぎようとしたときうっかり目が合ってしまったら、いきなり握手されました。あちらから手を出してきたので握り返しました。するとまた名刺を出してくるものですから受けとりながら、礼儀としてこちらも「新しい歴史教科書をつくる会」と印刷してある私の名刺を差し出したところ、名刺を手に取るが早いか、「南京問題支援」を話し出した時には、びっくりしました。彼女の頭の中には、「つくる会」と「南京」が一致しているのですね。条件反射のように素早い反応でしたので、本当に驚きました。>
空花さんは参議院議員会館で、河村発言支持の意見広告に名前を出すことを依頼する「南京の真実国民運動」(渡部昇一代表)の要請文書のポスティングをしてくださっていたのです。「南京の真実国民運動」は、このほど、新聞に一連の意見広告を出す計画を立てました。その呼びかけ人として、安倍晋三、石原慎太郎、上田清司、櫻井よしこ、すぎやまこういち、原口一博、平沼赳夫、渡部昇一の8人の方々(50音順)が名前を連ねて下さいました。意見広告の第1弾は、現職の国会議員に限定して、「南京」についての自由な言論を擁護するという一点で賛同する議員のお名前を掲載するというものです。4月20日を締め切り日として、今、所属政党を問わず、賛同議員を集めています。
この意見広告の掲載費用は、広く国民から募ります。今度発売の『WiLL』と『正論』にも呼びかけ広告が出ます。掲載費用がまとまるごとに、第2弾、第3弾の意見広告を打っていきます。第2弾では、〈国民の声〉として、1万円以上の寄付金をいただいた方々のお名前を(希望者に限り)すべて掲載するという計画を立てています。詳細は別記の案内をご覧下さい。この記事をお読みいただいた方々は、ぜひご協力をお願い申し上げます。