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日本共産党は南京事件をどう取りあつかうか

南京事件の国会議論を振りかえると、南京事件を認めるよう政府に求めてきたのは日本社会党と公明党である。日本共産党は、中国共産党と対立していたからであろう、南京事件を取りあげることなく、取りあげたのは日本社会党や公明党に遅れること三十三年、平成二十七年である。南京事件がユネスコの世界遺産に登録されたときで、日本政府は高橋史朗明星大学教授をユネスコ国際諮問委員会に派遣したが、南京事件を否定している人物を派遣するとはどういうことだ、と政府に迫った。

南京事件が世界遺産に登録されたとき、どの新聞も第一面で大きく取りあげたが、それは南京事件を懐疑的にみなしていたからで、そういったなか日本共産党が取りあげたので、唐突の感を与えたし、高橋史朗教授についての毎日新聞の報道に乗っただけとも感じられた。

このとき参議院文教科学委員会で取りあげたのが田村智子議員で、日本共産党は今年一月十八日の党大会で田村智子政策委員長を委員長に選んだ。日本共産党はこれからも南京事件の既成化に向け何かやるのだろうか。