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 日米開戦前に大使として訪米する野村吉三郎の義眼、降伏調印式の臨む重光葵の義足、これらは昭和史に欠かせない写真ですが、その義眼や義足は尹奉吉の爆弾によってもたらされたものです。昭和七年四月二十九日、上海郊外の虹口公園で天長節の祝典が行われていたとき、投げつけられた爆弾により白川義則大将たちは死亡し、野村吉三郎と重光葵は負傷しました。犯人は尹奉吉、爆弾を準備して尹奉吉に爆破を命じたのは金九で、彼たちは日本の指導者を暗殺しようし、事件はその一環でした。... 続きを読む

 3月18日、英議会の超党派委員会が令和5年10月7日のハマスによるイスラエル奇襲に関する報告書を発表しました。報告書はハマス戦闘員による残虐行為を詳述し、「1200人近い罪のない人々が実際にハマスとその協力者によって殺害され、その多くは1937年の南京大虐殺以来、世界史上見られなかった残忍な蛮行の現場で殺された」と説明しています。
 南京事件が世界史上見られなかった蛮行として記述されたのはアンドリュー・ロバーツ貴族院議員が超党派委員会の責任者としてかかわっているからのようです。去年3月に発売されたブライアン・マーク・リッグの「ジャパンズホロコースト」は日本軍が3000万人のアジアの人々を殺害し、ドイツのホロコーストと匹敵していると非難しました。アンドリュー・ロバーツ貴族院議員は「ジャパンズホロコースト」に「まえがき」を寄せ、ブライアン・マーク・リッグを全面的に評価し、南京事件の記述にも同意しており、それが報告書に反映されたと考えられます。
 「ジャパンズホロコースト」は戦争プロパガンダ研究会によって徹底的に反論されました。「ジャパンズホロコースト」に用いられている数字は根拠のないものばかりです。アンドリュー・ロバーツ議員も「まえがき」に、戦争が終わったとき520万の日本軍が中国に駐屯していたと記述しています。実際に駐屯していたのは100万の陸軍で、海軍を加えても110万、アンドリュー・ロバーツ議員もブライアン・マーク・リッグとおなじ人物です。
 報告書が南京事件を記述したのは、それに加え外務省のホームページが南京事件を認め、英文でも記述しているからでしょう。令和5年4月に林芳正外務大臣はホームページの根拠はないと国会で答弁しましたが、依然として南京事件はホームページに掲載されたままです。... 続きを読む

 戦争プロパガンダ研究会の第6回公開研究会が1月26日に都内で開催され、カナダで活躍中のミロスラフ・マリノフ氏が講演、リッグの「ジャパンズホロコースト」について、日本軍の行動をホロコーストと呼んでいるのは間違いであると指摘するともに、ホロコーストの例としてあげている南京事件は事実に基づいていない宣伝であると指摘しました。
 ホロコーストについての批判では、日本は人種平等を国際社会で訴えてきて、欧米が受け入れに消極的だったときからユダヤ人を助けてきたと述べました。
 また南京事件については、欧米のユダヤ人排斥に匹敵する中国人排斥の歴史が日本になく、南京事件を示す具体的な証拠もなく、それは軍事衝突によるもので、毛沢東たちも南京事件に言及していないと説明しました。
 ミロスラフ氏は講演のまとめとして、日本はきちんとしないといけない、中国の反日キャンペーンには政府が対処すべきだと述べました。
 講演内容は下記のニコニコ動画で、ホロコーストについては開始23分から、南京事件については49分から53分までのあいだで見ることができます。... 続きを読む

 南京攻略戦で第十六師団の歩兵第三十旅団長を務めた佐々木到一中将の伝記が発売になりました。著者は佐々木到一の縁者にあたる佐々木信雄で、アマゾンから一月に発売されました。
 南京攻略にさいして佐々木旅団長は、真っ先に下関へ進んで中国軍を包囲殲滅し、南京陥落後は南京地区西部警備司令官に任ぜら敗残兵の掃討をしました。このことがあげられ佐々木旅団長は中国軍を不当に殺戮したとして非難されてきました。
 佐々木到一は済南事件にあって中国軍の実態を、また満州国軍政部最高顧問として匪賊の実態を知るとともに多くの著述を残しており、著者の佐々木信雄はそれらを引用することによって、佐々木旅団長に対する非難が不当であることを示しています。
 著者があげているのは戸部良一防衛大学教授、秦郁彦拓殖大学教授、洞冨雄早稲田大学教授の三氏です。戸部良一は、佐々木旅団長が戦闘意志を喪失した敗残兵を攻撃し、投降してきた捕虜を攻撃した。洞富雄は、佐々木旅団長が敗残兵と南京市民にとって恐ろしい疫病神であった。秦郁彦は、佐々木旅団長が多数の便衣兵を殺した功績を評価され栄転した。と記述しています。しかし、これら指摘はまったく間違いであることをあき明らかにしています。南京虐殺が研究家によって補強されていることがわかる本です。... 続きを読む

 一月三日、新しい歴史教科書をつくる会東京支部は靖国神社大鳥居前で歴史教育の訴えを行いました。恒例の活動で、今年は中学校教科書の南京事件の記述比較と、小学校教科書でも三社が南京事件を記述していることのチラシ配布も行いました。二十数名の会員が参加、そのさいのようなことがありました。
 小学校五年生が配布しているところに来て、賛成であると話しました。お返しに会員が自由社の「新しい歴史教科書」をプレゼントしました。
 オーストラリア人がやってきて、日本はインドなどを解放したといい、五千円を寄付しました。聞いてみるとインド系オーストラリア人でした。
 四十代の中国女性と若い中国男性がきました。女性は南京出身で、子供のころ日本軍の話を聞いたが、日本軍が酷いという話を聞いたことはなかったと話しました。若い男性は歴史に関心がなさそうだったで、南京事件の写真といわれているものはどれも偽物だと説明しました。... 続きを読む