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支那事変の上海を写した写真展

 支那事変勃発前後の上海を写した写真展が10月29日に南青山で開かれました。88年前、フランス人旅行者のロジェ=ピエール・ローレンスが滞在先のフランス租界で写したもので、600枚の写真が防水の革箱に保管されているのが発見され、それを中国人が譲り受け、今回東京で公開したものです。
 「最後の贖い」と題された写真展の案内チラシは日本降伏を報じた新聞がコラージュされ、会場では「これらの写真は、南京大虐殺以前にすでに中国で行われていた残虐行為を示す、西洋人による貴重な民間証拠となった」「中国、日本、フランスをつなぐ橋」との説明文が展示されています。また、「南京への道」と題して次のような説明文も展示されています。
 「1937年11月、上海が陥落した後、日本帝国陸軍は中国の首都南京を目指して西へ進軍した。
 二つの都市を結ぶ約300キロの道は『灰の道』と呼ばれるようになった。村々は焼かれ、捕虜は処刑され、民間人は虐殺された」
 しかし、会場では事変勃発前の上海の賑わいを写した写真や勃発後の中国機誤爆による惨状を写した写真など数十点が展示されていますが、南京を写した写真は一枚も展示されていません。フランス人写真家は上海にいて、南京に行ったわけでないから当然です。
 主催者の中国人は入場者に南京事件を説明し、記者がカメラをまわしています。中国による日本での南京事件の宣伝はここまで進められています。