ジャーナリストの青木理氏が9月26日のTBSラジオ「荻上チキ・Session」に日替わりコメンテーターとして出演、「沖縄戦と南京事件について」と題し35分にわたり語りました。おもな話は以下の通りです。
南京事件は十万から二十万、あるいはそれ以上の軍民が虐殺された事件で、なかったということはなく、その規模が問題となっています。外務省は事件があったことを認めていますが、犠牲者が不明だとしているため、歴史修正主義者による歴史の歪曲が行われています。われわれは戦争の体験を継承するのでなく、それに関する教訓を継承すること、つまりなぜそのようなことが起きたのか継承することが大切です。南京事件が起きた原因は、日本軍の兵站が近代戦の常識に反して十分でなく、そのため兵隊は現地調達に走り、現地人を殺してまで現地調達を行い、それが南京での虐殺となったのです。
このように萩上氏は語っています。
萩上氏は南京事件研究家笠原十九司氏から話を聞き、氏の「南京事件 新版」を読んだと語り、このような話となったようです。萩上氏はおなじことが起きることを心配するとともに、アカデミズムによる研究は重ねられており、「南京事件 新版」は着実に売れている、とも語っています。
