熱海市の伊豆山に建立されている興亜観音は、南京攻略戦の司令官であった松井石根大将が日中の提携を願うとともに、支那事変で戦死した日中双方の兵士を弔うため、昭和十五年に建立したものです。松井大将は戦後の東京裁判で南京事件の責任を問われ処刑されましたが、最後まで南京事件を否定しました。そのようなことですから、松井大将が健在な戦前だけでなく、処刑された戦後も、熱海市長が奉賛会会長に就任するなどして興亜観音は護持されてきました。
中華人民共和国では、毛沢東が死んでから南京での犠牲者は30万人にのぼるといいだし、やがて12月13日を国家で犠牲者を追悼する日と定め、それに躍らされている中国人により興亜観音へのいやがらせや脅しが起きだしました。
今年1月26日、中国人若者が興亜観音へ来て、参道に小便し、無断侵入に気付かれると参道脇の崖にチラシをばらまいて逃げました。また、中国人の徐浩予は「(南京事件で)30万人の平民を殺した」と語り、来年九月の熱海市長選への立候補を語っています。
興亜観音ではほかにも中国人によるいやがらせと思われることが起きています。中国人が帰化して熱海市長選に立候補する問題は参議院行政監視委員会で取りあげられています。神社仏閣へのいやがらせは京都でも起きており、南京事件をはじめとして外務省の中国に対する姿勢があらためて問われています。