2月16日に行われた戦争プロパガンダ研究会で長谷亮介氏が講演を行いました。演題は「『ジャパンズホロコースト』を歴史学の基準で書評する」というもので、セニュボス/ラングロアの「歴史学研究入門」と、E.H.カーの「歴史とは何か」を歴史研究基本の名著とし、二冊とも通説は覆される可能性を示唆している、と説明しています。
東京裁判で南京事件に関連して崇善堂の埋葬記録が提出され、それにより昭和23年の判決では南京で11万2千余体が埋葬されたとされました。しかし昭和60年10月号の「正論」で崇善堂の埋葬記録はつくられたものという論考が出され、通説が覆されました。ところが虐殺を主張する吉田裕氏は「天皇の軍隊と南京事件」のなかで、埋葬記録を偽物と断定する証拠はないとし、井上久士氏も「南京大虐殺否定論13のウソ」で、崇善堂は、埋葬された死体をあらためて埋葬したり土を盛ったりしたものもあり、11万2千余体を埋葬できた、と反論しました。そのように二人は反論しますが、具体的な根拠はなく、破綻した数字に固執しているだけです。
虐殺派の主張は歴史学からも反しているという長谷氏の批判はニコニコ動画で見ることができます。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm44876396