「ジャパンズホロコースト」に対しさまざまな批判があがっていますが、新たな批判が出されました。茂木弘道著「反日レイシズムの狂気」(ハート出版 四月十五日)の刊行です。
「ジャパンズホロコースト」の著者ブライアン・マーク・リッグはさまざまな蛮行をあげ日本を批判していますが、なかでも南京事件については南京虐殺記念館を訪れた体験まで持ちだして批判しています。それに対して「反日レイシズムの狂気」は第4章「いわゆる南京虐殺の虚構」と第5章「写真の虚実」の2章にわたり反論しています。たとえば「ジャパンズホロコースト」は国際委員会により20万の南京市民が救われたと記述しています。しかし南京にとどまった市民は20万人ですから、その記述は市民殺害がなかったことを証明しています。国際委員会により市民が救われ、国際委員会の手が届かなかった安全地帯の外でほとんどの中国人がひどい目にあったというブライアン・マーク・リッグの主張は空想による「珍説」で、そのような珍説を展開してい「ジャパンズホロコースト」は「荒唐無稽本」である、と「反日レイシズムの狂気」は断定しています。
南京事件に関するほかの主張も似たような展開がなされ、それらも反論されていますが、一流大学で歴史学を学び、アメリカの軍事大学で歴史を教えていたにもかかわらず、このような珍説を堂々と展開しているのは、ブライアン・マーク・リッグが根底にレイシズムをもっているからであろうというのが「反日レイシズムの狂気」の著者の見方です。