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「慰霊」連載「あの戦争を振り返り戦没者の霊を慰する」が南京事件を記述

「大東亜戦争全戦没者慰霊団体協議会(安倍昭恵会長)」の機関誌「慰霊」が南京事件を取りあげました。
「慰霊」は「あの戦争を振り返り戦没者の霊を慰する」と題する昭和史を十四回にわたって連載しており、第63号(令和7年1月1日)で「いわゆる南京事件(その一)」として南京事件を取りあげたものです。著者は東京裁判研究者、元くらしき作陽大学教授の松元直歳氏です。
すでに盧溝橋事件以降の経緯が「盧溝橋事件から日支間全面戦争へ」として三回にわたり記述され、上海事変に続き南京事件が取りあげられましたが、 それによると、日本軍は南京攻略に当たり中国軍に降伏を勧告し、攻撃を行って入城する場合でも、外国権益などを保護するとともに、軍紀を厳粛にし、速やかに城内の治安を回復する、という方針が確認されました。
一方、中国側では首脳会議が開かれ、降伏でなく、徹底抗戦することが決められます。しかし、会議後、防衛司令官に任命された唐生智を除く首脳は南京を脱出、徹底抗戦を決めながら首脳が南京を離れるという矛盾した言動が取られました。それとともに、中国軍は伝統である堅壁清野作戦を行い、南京城のまわりの村を焼きはらい、住民は村を離れざるをえませんでした。
今回はここまでの記述で、次回が待たれます。