2024年12月13日午後5時ころ中華人民共和国駐日本国大使館のXに次の投稿がポストされました。
「1937年12月13日、残忍な大虐殺が起きました。今日は、南京大虐殺犠牲者の国家追悼日です。歴史を銘記し、平和を大切にし、共に犠牲者の冥福を祈りましょう」
ここにいう南京大虐殺は蒋介石率いる中華民国の戦時宣伝で、中華人民共和国はそれを利用して日本を批判しているにすぎません。
南京大虐殺が歴史事実でないことは、2005年5月に胡錦涛国家主席が来日したとき「南京事件の真実を検証する会委員一同」が「胡錦涛国家主席閣下への公開質問状」に、また2007年4月に温家宝総理大臣が来日したとき「温家宝国務総理閣下への公開質問状」に詳述しました。
簡単に申せば、1937年当時、中国共産党の毛沢東主席は南京大虐殺を主張していません。南京に言及しているのは彼の論文『持久戦について』(1938年5月)のなかで、「台児荘戦役以前には、敵は上海、南京、滄州、保定、南口、臨汾の諸戦役で、撃破は多かったが、捕虜と戦利品は少なく」との箇所だけです。
1972年、田中角栄総理大臣が北京で、日本は中国に大変ご迷惑をかけたと語ったとき、周恩来総理大臣は三光作戦をあげ批判しましたが、南京大虐殺をあげていません。
中国が南京大虐殺を教科書に載せたのは1979年、南京戦から42年後のことです。
これらは中華人民共和国が南京大虐殺を蒋介石の戦時宣伝とみなし、歴史事実とみなしていなかった現れでしょう。
しかし、南京大虐殺を自国の教科書に記述して以来、南京に虐殺祈念館を建て、12月13日を国家追悼の日とし、中国人を反日に駆り立てています。胡錦涛国家主席への公開質問状にも、温家宝総理大臣への公開質問状にも回答することをせず、さらにユネスコの世界遺産に登録しています。
このようなことが重なり、今年12月13日に中国にある日本人学校は休校とするかオンライン授業にせざるをえないほど日本人は危険にさらされています。そういった中、Xに南京大虐殺をポストするというこれまでなかった中華人民共和国駐大使館の姿勢は黙視できません。駐日本国大使館として不適切な投稿であったことを認め、Xにおいて謝罪を表明するよう要請します。
2024年12月20日
南京の真実国民運動代表 阿羅健一
国際歴史論戦研究所会長 杉原誠四郎
「胡錦涛国家主席閣下への公開質問状」
(日本語)https://nanking-shinjitsu.com/statement/kokinto.pdf
(中国語)https://nanking-shinjitsu.com/statement/kokinto-cn.pdf
「温家宝国務総理閣下への公開質問状」