南京事件を教科書に書くべきか、書かざるべきか、「新しい歴史教科書」を主導してきた藤岡信勝氏と「令和書籍」の主筆竹田恒泰氏のあいだで論争が繰り返されてきましたが、「月刊正論」十一月号で二人が直接対決することとなりました。「藤岡信勝VS.竹田恒泰 『南京事件』教科書に書くべきか、書かざるべきか」がその記事です。
といっても、南京事件はなかったという見方で二人は一致しています。ともに文科省相手に悔しい思いを繰り返してきました。ふたりの働きかけにより、南京事件を記述しなくとも合格させる、あるいは犠牲者数千人という記述を認める、というところまで文科省は変わってきました。書くべきか、書かざるべきか、は戦術の違いにすぎないと思われます。
「月刊正論」の対談によれば、二人とも、子供たちの教科書を変えることで日本に誇りを持たせたいと活動してきて、教科書に南京事件はなかったと書きたいのはおなじであるとわかりました。
この論争により南京事件の記述についてほかの教科書会社の今後が注目されます。