九月十五日、戦争プロパガンダ研究会の第二回公開研究会が都内で開催されました。
第二回は「20世紀最大の戦争プロパガンダ『南京大虐殺』の嘘はいかに創られたか 写真と研究史からその全貌を明らかにする」と題し、溝口郁夫氏による「南京事件『プロパガンダ写真』の検証」、阿羅健一氏による「『ジャパンズ・ホロコースト』は研究書でなく宣伝文書である」、池田悠氏による「虚報『南京事件』は何故消えないのか?」といった研究発表が行われました。
溝口氏は南京事件の写真といわれるものが当時だけでなく現在もつくられ、どれも事件を証明するものでないこと、阿羅氏は『ジャパンズ・ホロコースト』のなかの「第五章 南京虐殺」の記述が史料に基づいていない宣伝文書であること、池田氏は南京事件が消えない状況を分析し、事件を否定するためにはさらなる事実提示の必要性のあることを述べました。
会場は百人もの参加者で埋まり関心の高さを示し、南京事件がつくられたものをあらためて認識するとともに、南京事件を完全に払拭するためさらなる努力が必要なことを認識しました。