NHKが8月16日に「グランパの戦争 従軍写真家が遺した一千枚」と題する番組を放映しました。アメリカ軍従軍写真家の孫娘が、祖父は何を伝えたかったか、硫黄島で戦った日米兵士と敗戦直後の日本を知っている人から聞いてまわる番組です。
番組は、坂信彌警視総監が「続内務省外史」のなかで「東久邇(稔彦首相)さんは南京に入城されたとき日本の兵隊のしたことを覚えておられ、アメリカにやられたら大変だろうなと思うことがあったと思う」と語ったことを引用し、「南京などで住民や捕虜を殺害し、婦女暴行や略奪を行った」と説明をつけています。
東久邇宮殿下は南京戦とかかわりがありません。当時、南京事件は内務省で話題になっていません。「続内務省外史」の発行部数は数千で、活字ですから確かめることができます。NHKは25日にも再放送したので、見たひとは何十万人にもなるでしょうし、瞬間に消えてしまいます。坂信彌警視総監が語ったことは確かでしょうが、発言が正しいかどうか確認を取ったうえで引用しなければなりません。
こうしてNHKは南京事件を既成事実化しているのです。