早坂隆氏の「評伝 南京戦の指揮官 松井石根」が育鵬社から7月30日に発売されました。平成二十三年に「松井石根と南京事件の真実」の題名で文春新書として発売されたものの復刻で、早坂隆氏は松井石根大将の人物と思想に焦点を当て、その観点から南京事件に取りくんでいます。この点から貴重な本といえるでしょう。
評伝とあるように松井石根の生涯を描いたもので、もとの本が発行され松井石根に対する理解が深まったといえませんから復刻の価値が十分にあります。半分近くが南京事件に割かれ、発売された後、外務大臣が外務省ホームページの記述に根拠はなかったと答弁し、南京事件の見方が大きく変わっていますので復刻の価値が高いものです。
南京事件を理解するうえで極めて重要な一冊です。