コンテンツへスキップ

南京事件の教科書記述について竹田恒泰氏と藤岡信勝氏が論争

竹田恒泰氏が主筆をつとめる「令和書籍」の南京事件記述について「新しい歴史教科書をつくる会」副会長の藤岡信勝氏が「世論」(6月1日発行)で「書かなくてもすむのに、なぜ南京事件を書くのか」と批判した。それに対し竹田氏が「正論」に連載している「君は日本を誇れるか」の9月号で反論している。

竹田氏によれば、南京事件はなかったとの主張を紹介すれば、あったとする主張を載せなければ検定に合格しない、教科書に何も書かないと、生徒が大人になり南京事件が話題となったとき反論ができなくなる、そのため大虐殺があったという主張がどれだけ矛盾を抱えて根拠のないものであるか記述したという。

竹田氏も藤岡氏も南京事件がなかったという見方では一致している。ふたりの対立は戦術の違いのようである。ともに文科省を相手に戦ってきて、いまでは南京事件を記述しなくとも検定に合格するようになり、事件の規模を数千人とする説も記述されるようになった。しかし、文科省に対してはこれまで同様これからも戦わなければならないであろう。