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南京事件の最後の謎がついに解明

 

宣教師たちが日本軍の残虐さを発信して南京事件を作りあげたことはよく知られているが、なぜ彼らは根も葉もないことを、という疑問は残されていた。その疑問が『一次史料が明かす南京事件の真実!』(展転社)で明らかにされた。明らかにしたのは若手の南京事件研究家・池田悠氏だ。

 

それによれば、まだ日中が上海で戦っていたとき、南京にいた宣教師たちは安全区を提案するために集まり、そこで中国軍支援を決めたという。

 

難民が安全区に入ってくれば布教の機会が増えるので、宣教師たちは安全区の提案を考えていた。中国のプロテスタントは蒋介石を支援することでまとまっており、それに応えるため宣教師たちは中国軍支援も決めた。安全区は中立でなければならず、安全区の提案と中国軍支援は矛盾するが、布教のために許されたのだろう。

 

宣教師たちは南京戦が始まる前から明確に中国軍側に立っていたのであり、国際法を無視し、根も葉もない南京事件を作りあげた動機がよく理解できる。

 

宣教師の頭に国際法がなかったことはほかのことからも見てとれる。

赤十字と紛らわしい旗を作り、国際赤十字と紛らわしい団体を作った。安全区に中国軍の大砲陣地があってもそのまま、中国軍が安全区に出入りしても止めなかった。中国兵を安全区に匿うこともした。

 

南京事件をでっちあげることなど意に介していなかったのである。

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