「展転社裁判」の口頭弁論が、9月6日(金)午前11時から、東京地裁103号法廷で行われます。
平成18年、「『南京虐殺』への疑問」(平成10年、展転社)の著者・松村俊夫氏に対して、名誉毀損であると南京の裁判所へ訴えが起こされました。原告は夏淑琴という中国女性で、南京の裁判所は約1000万円の支払いを命じました。
しかし、日本と中国の間には判決の相互保障が無いため、松村氏はこれを支払う必要は全くありません。
ところが、夏淑琴は平成24年になり、その強制執行を日本の裁判所に求め、松村氏・展転社にそれぞれ約500万円の支払いを求めてきました。相互保障は無いため、当然認められるはずがありません。
では何故この強制執行を求めたかというと、中央大学法科大学院の奥田安弘という教授による意見書が訴状に添えられ、夏淑琴の代理人である日本の弁護士・渡辺春己がこれを推し進めてきたからです。
もしこの主張が日本の裁判所で認められてしまえば、松村氏や展転社が多大な被害を被るだけではなく、今後中国の批判を日本で行った場合、同様に裁判を起こされ続ける可能性もあります。
日本の法曹界には良識的な判断を期待したいのですが、「百人斬り競争」「沖縄強制自決」「JAPANデビュー」判決など、極めて一方的な判断も繰り返されているのも事実です。
このようなことからも、我々は訴訟の推移を見届ける必要があります。
皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
【参考文献】
いま起こっている「展転社裁判」の意味するもの(新しい歴史教科書をつくる会 会報誌「史」97号、阿羅健一)
奇っ怪な裁判!中国で判決、日本で執行?(南京戦はあったが、「南京虐殺」はなかった、「新しい歴史教科書をつくる会」パネル展実行委員会、荒木田修)